生徒会の姫と秘密
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『通りゃんせ通りゃんせーここはどこの細道じゃー天神様の細道じゃーちょっと通してくだしゃんせ、御用のないもの通しゃせぬ、この子の七つのお祝いにーお札を納めに参りますー行きは良い良い帰りは怖い、怖いながらも、通りゃんせ通りゃんせー...』


いきなり、聞こえてきた美しい歌声に、思わず立ち止まって聞き入ってしまった女

『ねぇ、おねぇさん。今、ここ通ったよね?』

ふと、後ろから話しかけられて、女は思わず振り向いた


『わたしのかわりになってよ。』


「キャァァァァァアアアアアアア!!!」


静かな夜の街に女の悲鳴だけが響きわたった


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