生徒会の姫と秘密

はい、みなさんの期待通り...


迷っちゃいました!てへっ☆


ここ、どこだろ......。

そういえば、私、入学してからずっと、瑠衣に着いてってたんだったよなー。

これを機に道を覚えないとね。

とはいえ、今は急いでるから術をつかちゃえばいいよね。

この術があるおかげで、私にはいつでも案内人が着いているようなものだ。

おかげさまで、私はとんでもないくらいには道に迷ってないと思う。

これがなかったら、私は今頃、行方不明にでもなってるかも、なんてことを考えつつ術を使うとすぐに理事長室が分かった。

なんとか、理事長室に着き、もちろん、ノックをして扉を開ける。

「失礼します。」

中には、瑠衣はいなくて、理事長だけがドンと立派な椅子に座っていた。

それにしても、さすがだ。

理事長室の中に入ると、まず、床にはえんじ色のカーペットが敷き詰めてあり、後ろには、焦げ茶色の本棚。

前の方には同じ色の、背の低いテーブルと真っ黒なソファ。

理事長の座っている前にある、デスクは本棚と同じ色で立派なものだ。

生徒会室にも確か、同じようなのがあったな。
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