生徒会の姫と秘密
ー珀sideー

リビングで、生徒会の仕事をしていると、寝ていたはずの芽依が降りてきた。

名前を呼ばれて、芽依のほうを向くと、芽依は酷く震えているようだった。

理由を尋ねると、怖い夢を見たといっていた。

そんな、芽依をこちらに来させて、ギュッと抱きしめる。


「落ち着く...。」


ポツリと芽依の口からこぼれ落ちた言葉。

かわいい...。


たまらず、膝の上にのせ抱きしめたけど、我に返りハッとする。

「もう、大丈夫か?」

芽依を膝から退けようとするけど

「やだ。ギューってして?」

上目遣いで、さらに、涙目で言うもんだから、俺の理性は限界だった。


逃げられないように、しっかりと抱きしめ、芽依の唇にキスをしようとする。


「スー...スー...スー...」

規則正しい、寝息が聞こえてきた。

「普通、こんな状態で寝るかよ。」

俺は、はぁーと大きなため息をついた。
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