生徒会の姫と秘密
さっき、何かがかすった腕にそっと手を当ててみる。
ネットリと手に何かがつく。辺りが暗いからよく見えないが、その、何かなんて見なくたって、おおよその見当はついていた。
血だ。
とりあえず、はやく戻って手当しないと...。
でも、どうしても、頭から離れない。
あの、どこか悲しげな表情が。
私を傷つけた時も、怒ったようだったのに、傷を付けたことを悔やむような表情を浮かべていた。
なんで、彼女はあんなに悲しげな表情を浮かべたんだろう。
それに、いつもの私なら攻撃も出来たのに...私はそれをしなかった。いや、出来なかった。
その、儚げな彼女に目を奪われてしまったからなんだろうか?
ネットリと手に何かがつく。辺りが暗いからよく見えないが、その、何かなんて見なくたって、おおよその見当はついていた。
血だ。
とりあえず、はやく戻って手当しないと...。
でも、どうしても、頭から離れない。
あの、どこか悲しげな表情が。
私を傷つけた時も、怒ったようだったのに、傷を付けたことを悔やむような表情を浮かべていた。
なんで、彼女はあんなに悲しげな表情を浮かべたんだろう。
それに、いつもの私なら攻撃も出来たのに...私はそれをしなかった。いや、出来なかった。
その、儚げな彼女に目を奪われてしまったからなんだろうか?