生徒会の姫と秘密

全く記憶にございません

翌朝。

目が覚めると、頭が割れるように痛かった。

それでも、どうにか起き上がろうとする。

けれど、体は熱いし、フラフラしてまともに立てない。

「...っ!」

急に、夜中に怪我した腕が傷んで、そちらに目を向けると......

怪我したところの、周りも何だか赤黒くなっていて、掴まれた手首には、手形がついていた。

何これ...。

昨日はなんともなかったのに......。


具合が悪いのは、きっと、この傷のせい。

呪詛でも、受けてしまったんだろうか?

それにしても、頭が痛い。

呼吸もしずらいし、全く厄介だ。

はやく、どうにかしないと...

とりあえず、じいちゃん達に報告した方がいいよねと、思いメールを送信した。

電話だと、その声が頭に響きそうだったからだ。
< 229 / 278 >

この作品をシェア

pagetop