生徒会の姫と秘密

ある年、酷い日照りが続いた。

かと思えば、大雨がもう1週間ほど降り続いている。


大雨により、草木は腐っていった。



「雨、止まないねー?」

「そうね、もうずっとだわ」

柚という、少女と少女の母親らしき女性が話している。


「柚、行くわよ?」

「うん!お母さん!!」

大雨の中、柚の手を引き外に出る母親。

「お母さん、どこ行くの?」

「ん?...楽しいところよ?」

どこか、不自然な笑みを浮かべる母親には気付かず無邪気に笑う柚。
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