生徒会の姫と秘密

母親を待つ柚は、お賽銭箱の横の階段に腰を下ろした。

そして、柚はそのまま眠ってしまった。




ふと、目を覚ますとあたりは暗くなっていた。

「あれ...?おかあ...さん?」


暗い暗い山の中は、何も見えない。


「おかあーーさーーん!!」

山の中に柚の叫び声だけがこだました。


遠くから、ワォーンという遠吠えにブルりと震えが起こる。

「お母さん...どこ行ったの?」


1人残された、怖さで涙が込み上げてきた。
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