生徒会の姫と秘密
翌日。
学校は、終わり放課後がやってきた。
海都には言った。
珀達には言わなかった。
巻き込みたくなかったから。
少し遅れるから、待っててと、海都は言っていたけど、私は、それを無視してここに来た。
「柚ちゃん、来たよ」
場所は、裏庭。
ちょうど、最初に珀に会ったのはここだったなぁ。
珀に、お礼言うの忘れちゃった。
今まで、ありがとうって。
死んで帰るつもりはない。
それでも、もしもの事があるかもしれない。
「待ってたよ、芽依ちゃん。一人で来てくれたんだぁ!うれしいなぁ。いっしょに来てくれるだよねぇ」
「一緒には、行かないよ」
無邪気な笑みを浮かべていた、柚ちゃんからは表情が消えた。
と、その時。
「「「芽依!!」」」
複数の声が、私を呼んだ。