生徒会の姫と秘密

「浄め給え、癒し給え...彼の者達の傷を癒し、我に移せ。我が名は芽依。土御門の者なり。急急如律令」


海都に、使うなと言われた術。

とても、力がいるからダメだと。


「うぐっ...」

そんな、うめき声をあげたのは私ではなかった。

「海都!!ごめん...ごめんね...私が任せきったせいで」

血だらけになっている、海都。

みんな、私のせいで怪我をした。

「海都、あとは私に任せていいから。休んでて」

「芽依...お願い。無理しないで」

「...いいから、休んでて」

海都のお願いには、答えられない。

海都はその後すぐに気を失い、私は、治癒の術をかけた。
< 267 / 278 >

この作品をシェア

pagetop