生徒会の姫と秘密
「浄め給え、癒し給え...彼の者達の傷を癒し、我に移せ。我が名は芽依。土御門の者なり。急急如律令」
海都に、使うなと言われた術。
とても、力がいるからダメだと。
「うぐっ...」
そんな、うめき声をあげたのは私ではなかった。
「海都!!ごめん...ごめんね...私が任せきったせいで」
血だらけになっている、海都。
みんな、私のせいで怪我をした。
「海都、あとは私に任せていいから。休んでて」
「芽依...お願い。無理しないで」
「...いいから、休んでて」
海都のお願いには、答えられない。
海都はその後すぐに気を失い、私は、治癒の術をかけた。