生徒会の姫と秘密

「柚ちゃん。もう、みんなを傷つけないで」

「じゃあ、芽依ちゃんはわたしと来てよ」

「それは、出来ないよ。それにね、私分かったんだよ。あなたのこと」

そうなのだ。


裏庭には、祠がある。

そして、見つからない森。

でも、柚ちゃんが現れるのはこの学園付近だけ。

そして、今日は新月の日なのだ。


全てが、繋がったのは学園図書館で見つけた、学園の歴史の本を読んだ時だ。


この学園が、山を切り開いて作られたということ。

そして、ここには天神様を祀る神社があったということも。


祠は、そういう事だったのだ。


また、昔は天気が悪いことが続く時、天神様に生贄を差し出すこともあったという。

柚ちゃんは、きっとその子なのだ。
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