生徒会の姫と秘密
すると、腕をグイッと引っ張られてバランスを崩す。
気づけば、珀の腕の中にいて、見上げるとキスをされた。
貪るようなキスは、私の息をあげた。
ようやく、珀の唇が離れると強く強く抱きしめられた。
「どんだけ、心配させるんだよ。いつまでも、寝てるんじゃねぇよ。バカ芽依」
「うん?ごめんね?」
バカとか、聞こえたのは気の所為だったろうか。
「2週間も寝て...本当に馬鹿だ」
「2週間??」
私は、2週間も寝てたのか。
それから、色々な経緯を聞いた頃には、すっかりと珀も落ち着きを取り戻していた。