堕天の翼
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翌日
夏休み中の大学
瑞希の父の恭一が大学で調べ物があるから…と、その合間の時間を見て…瑞希は、悠とともに父・恭一の元に来ていた…
一通り…の、話しを終えた悠…
その話しを聞き…、恭一は、教壇の机にもたれ掛かり…、深いため息を1つついた…
「…なるほど…ね…」
と、言ったきり…、また…考えこんでいるような様子だ…
数分…、経ったあと、恭一は、悠の側に居て…心配そうな表情をしている瑞希に…
「瑞希、お前はちょっと外して…」
その、恭一の言葉に…、瑞希の表情は一瞬曇る…
「でも…っ」
「彼と、話をしたいから…。すぐ、終わるよ…」
そぅ、緩やかに笑いかける恭一…、悠も瑞希に心配させないよう…笑いかける…
「大丈夫だよ…、」
瑞希は、仕方なく…。。心配そうな表情を浮かべながら…教室の外へと出ていく…
瑞希が出ていくのを見送った恭一は、悠の方を向き…
「君は、いつから…お姉さんと、そういう関係なの?」
「……」
姉と、身体の関係がある…とは、話してはいないのに…
何故、そう思ったのか…?
ただ…、【姉と離れたい】【生活の全てを干渉してくる姉と距離を置きたい】と、その為に協力を願い出た…と、伝えたのだった。。
やはり…、その経緯に至るまで…。。理解してもらうには話さないとならないのか…と、諦めかけた…
「まぁ、話したくないのなら…仕方ないけど。
その、お姉さんが…そういうコトをするようになった経緯や原因ってのは、必ず…あると思うんだ。
特に、親の愛情を受けられなかった子どもや、愛情の受け取り方を知らないまま…育った子どもは…君だけではなく…お姉さんも、そうじゃないの?
君への干渉は、自分がそうされ過ぎていたか…、無関心に扱われていた…じゃないのかな?」
その、言葉に…。。
自分だけではなく、姉の奈都子もそうなのか?…とは理解し難いモノを感じた…
「…分かりません。両親が再婚したのは、中学生になった年だったんで。
その時、姉は、高校生くらいだと…。それ以前のことは…」
《あの人に、本当にそんなコトがあるんだろうか?
何不自由なく…、育てられてきて…
何もかも…、自分の思い通りに生きているのに…?
いつから…?
あの人が、高校生の時には、精神科に通院していたか…? いつから、病院に行くようになっていた…?》
最初の…、記憶の中の姉の奈都子は、悠に優しかった…。。自分に弟が出来たことを喜び…、悠も優しい姉にすぐに打ち解けていた…
最初は、早く打ち解けようと…
お互い、勉強を見てもらっていたり、悠も姉に絵を描いてプレゼントしていた…
それが、いつから…こんな風になったか?…なんて、覚えてなどいない…
でも…、自分との関係が始まった時。。
姉の奈都子は、既に精神科に通院をしていた…のか。。暴力的になったり、1日中…部屋から出てこない…、昼も夜も問わず…眠り続けるようになったのは…? 機嫌のいい時と精神的に不安定な時…、周りを攻撃するような事をするのは…いつから…?
なにも…、思い出せない…。。思い出したくもなかった…
恭一は、悠の話しに…またもや、考え込み…
「君が言うように…、君とそのお姉さんは、距離を置いた方がいいね…。なるべく早く…本当なら、もっと早く離れるべきだった。
犯罪心理学の面から言うと…、異常な執着心を見せ…、所有欲が強い…」
「…異常な…執着心っ」
《確かに…、そうだ…
あの人が見せる…。。狂気にも似た…執着心…》
「これは、提案だけど。
君が20歳になるまで…、私と一緒に住むのは…?
それなら、君のご両親に対しての説得は出来る…」
その…、恭一からの突然の申し出…に、悠は、言葉を失った…
「先生、でも…どうして…?」
「君が、瑞希と一緒に住むのは、あの子の母親に文句言われるだろうし
…かと、言って…君のご両親の了承を得られないまま、保証人にはなれない…。了承を得られるとも思えない。
私の補佐をする形で…の同居なら…、文句は言わせない…。必要なら、説明もするし…説得もする…」
恭一の言葉に、悠は信じられなかった…
「ありがとうございます…」
「…同居…と、言っても…。仕事場代わりに借りてるだけだから…。好きに使えばいい…
娘可愛さ…の、人助け…だょ」
そぅ、言うと…恭一は、悠の肩を軽く叩き…。。教室を出ていこう…とした…
教室を出ていく…直前に、悠の方を振り返り…
「それと…、ウチの娘に何かあったら…タダじゃおかないよ…」
その、恭一の言葉に…、悠は微かに頬を引き攣らせた…
恭一と、入れ替わり…で、教室に入って来た瑞希…。。父親の恭一は、瑞希には何も言わずに【大丈夫だよ】と、言ったきり…だった為、瑞希は不安を隠しきれなかった…
翌日
夏休み中の大学
瑞希の父の恭一が大学で調べ物があるから…と、その合間の時間を見て…瑞希は、悠とともに父・恭一の元に来ていた…
一通り…の、話しを終えた悠…
その話しを聞き…、恭一は、教壇の机にもたれ掛かり…、深いため息を1つついた…
「…なるほど…ね…」
と、言ったきり…、また…考えこんでいるような様子だ…
数分…、経ったあと、恭一は、悠の側に居て…心配そうな表情をしている瑞希に…
「瑞希、お前はちょっと外して…」
その、恭一の言葉に…、瑞希の表情は一瞬曇る…
「でも…っ」
「彼と、話をしたいから…。すぐ、終わるよ…」
そぅ、緩やかに笑いかける恭一…、悠も瑞希に心配させないよう…笑いかける…
「大丈夫だよ…、」
瑞希は、仕方なく…。。心配そうな表情を浮かべながら…教室の外へと出ていく…
瑞希が出ていくのを見送った恭一は、悠の方を向き…
「君は、いつから…お姉さんと、そういう関係なの?」
「……」
姉と、身体の関係がある…とは、話してはいないのに…
何故、そう思ったのか…?
ただ…、【姉と離れたい】【生活の全てを干渉してくる姉と距離を置きたい】と、その為に協力を願い出た…と、伝えたのだった。。
やはり…、その経緯に至るまで…。。理解してもらうには話さないとならないのか…と、諦めかけた…
「まぁ、話したくないのなら…仕方ないけど。
その、お姉さんが…そういうコトをするようになった経緯や原因ってのは、必ず…あると思うんだ。
特に、親の愛情を受けられなかった子どもや、愛情の受け取り方を知らないまま…育った子どもは…君だけではなく…お姉さんも、そうじゃないの?
君への干渉は、自分がそうされ過ぎていたか…、無関心に扱われていた…じゃないのかな?」
その、言葉に…。。
自分だけではなく、姉の奈都子もそうなのか?…とは理解し難いモノを感じた…
「…分かりません。両親が再婚したのは、中学生になった年だったんで。
その時、姉は、高校生くらいだと…。それ以前のことは…」
《あの人に、本当にそんなコトがあるんだろうか?
何不自由なく…、育てられてきて…
何もかも…、自分の思い通りに生きているのに…?
いつから…?
あの人が、高校生の時には、精神科に通院していたか…? いつから、病院に行くようになっていた…?》
最初の…、記憶の中の姉の奈都子は、悠に優しかった…。。自分に弟が出来たことを喜び…、悠も優しい姉にすぐに打ち解けていた…
最初は、早く打ち解けようと…
お互い、勉強を見てもらっていたり、悠も姉に絵を描いてプレゼントしていた…
それが、いつから…こんな風になったか?…なんて、覚えてなどいない…
でも…、自分との関係が始まった時。。
姉の奈都子は、既に精神科に通院をしていた…のか。。暴力的になったり、1日中…部屋から出てこない…、昼も夜も問わず…眠り続けるようになったのは…? 機嫌のいい時と精神的に不安定な時…、周りを攻撃するような事をするのは…いつから…?
なにも…、思い出せない…。。思い出したくもなかった…
恭一は、悠の話しに…またもや、考え込み…
「君が言うように…、君とそのお姉さんは、距離を置いた方がいいね…。なるべく早く…本当なら、もっと早く離れるべきだった。
犯罪心理学の面から言うと…、異常な執着心を見せ…、所有欲が強い…」
「…異常な…執着心っ」
《確かに…、そうだ…
あの人が見せる…。。狂気にも似た…執着心…》
「これは、提案だけど。
君が20歳になるまで…、私と一緒に住むのは…?
それなら、君のご両親に対しての説得は出来る…」
その…、恭一からの突然の申し出…に、悠は、言葉を失った…
「先生、でも…どうして…?」
「君が、瑞希と一緒に住むのは、あの子の母親に文句言われるだろうし
…かと、言って…君のご両親の了承を得られないまま、保証人にはなれない…。了承を得られるとも思えない。
私の補佐をする形で…の同居なら…、文句は言わせない…。必要なら、説明もするし…説得もする…」
恭一の言葉に、悠は信じられなかった…
「ありがとうございます…」
「…同居…と、言っても…。仕事場代わりに借りてるだけだから…。好きに使えばいい…
娘可愛さ…の、人助け…だょ」
そぅ、言うと…恭一は、悠の肩を軽く叩き…。。教室を出ていこう…とした…
教室を出ていく…直前に、悠の方を振り返り…
「それと…、ウチの娘に何かあったら…タダじゃおかないよ…」
その、恭一の言葉に…、悠は微かに頬を引き攣らせた…
恭一と、入れ替わり…で、教室に入って来た瑞希…。。父親の恭一は、瑞希には何も言わずに【大丈夫だよ】と、言ったきり…だった為、瑞希は不安を隠しきれなかった…