堕天の翼
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「2人で、成宮の家に行った…って?? なんて、危険なこと…」
と、その日の夜…、瑞希と瑠樺は、雅人と共に、瑞希の父親・恭一のマンションに来ていた…
「そんな…言わなくても…、証拠、見つけてきたんだからさ〜! あのお姉さん、いなかったし…」
そぅ、あっけらかんと何の反省もなく…言ってのけた瑠樺に、雅人はなおも呆れる…
「なんかあったら、どうするんだよ?」
瑠樺は、【うるさいな〜】と、ボヤいて見せた…
「しかし、今回は何も無かった…としても、女の子2人だけで行くのは浅はかだったね」
と、雅人とは違い…冷静な口振りで言う恭一に、瑠樺は…肩をすくめる…
「でも、マンションの契約書と薬の説明書き!あったんです。これ、証拠になりますよね?
あと、マンションの保証人って人」
そぅ、2人の前に携帯で撮った画像と薬の錠剤を見せる…
その契約書を見た恭一…
「マンション…か…、そこに彼がいる…とは、言いきれないよね? 薬も…、本当に彼のお姉さんが飲ませていた…とは、私たちの仮説でしか過ぎない…。。
決定的な証拠にはならない…
しかし、この保証人は…、彼女のなに?」
と、納得している様子ではない恭一に…
「たふん、この姉さんのモト!婚約者?」
「お父さん、これじゃ何の証拠にもならないの?」
「そういうワケじゃない。音声データや画像データがあれば…という話だ。
しかし、マイスリーにリスパダールか…」
神妙な顔つきになった恭一に、瑞希は首を傾げる…
「どちらも、向精神薬だ。精神科の…不眠症患者に処方される…。躁鬱状態…という診断だろうね?
薬の入手先は、ここか…
しかし、これを彼に飲ませていた…となると、副作用もかなり強いけどな…
誰か、薬に詳しい人間が、そのことを伝えないと…一般人は知らない…と…」
恭一は、不安気な表情をしている瑞希に笑いかける…
「大丈夫。明日、彼のお父さんに会う約束したから…。今日、そのお父さんが経営している会社にも行ってみたけど…何かあったのかな? ちょっと、バタついてたけど…」
と、微かに不敵な笑みを浮かべている…、。恭一のその言葉に…
「私も行く!」
予想通り…とも、取れる瑞希の言葉に…、恭一はにこやかに笑いかける…
「そう言うと、思った。」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
その日の夜…。。自宅アパートに戻って来た瑞希…
アパートの部屋の前に、誰かがいることに気がついた…
「やっと、帰ってきた…瑞希ちゃん…!」
と、にこやかな笑みを浮かべる…琢磨だった…
瑞希は、何故この人が自分の部屋の前にいるのか…分からなかった…が、悠の姉の奈都子は、瑞希の自宅アパートを突き止めていた…と、予想はてぎた。。きっと、また何かよくないことだろう…と。
「何か…?」
そぅ、琢磨を睨みつけながら言った瑞希…
「そう、怖い顔しないで…。そろそろ…、あのお姉さんの弱みにたどり着くかな?と、思って…」
その琢磨の言葉に、瑞希は…何か偵察に来たのだろう…と、思った。
「ソレ、あなたに関係ありますか? 偵察に来たんでしょうけど…何も…」
琢磨は、瑞希の目の前にスマホの画像を見せる…そこには…。。部屋のベッドの上に横たわる悠の姿があった…
「…成宮くん…っ!」
すかさず、そのスマホを琢磨から奪い取ろうとする…が、力で適うはずがない…
琢磨は、瑞希に渡さないよう…スマホを高く掲げ…
「アイツは、とりあえず…無事。
それより…俺、決定的な証拠。持ってるよ…
例えば…、音声データ…とか…」
その琢磨の言葉に、瑞希は再び琢磨を睨みつける…。。何かある…と…
「あの、姉ちゃん。そろそろヤバいし…成宮の親父さんが愛想尽かしたら、完全にOUTだし。こんな画像、拡散されて炎上しちゃってたら…捕まるのも時間の問題
頼みの綱だった…主治医で婚約者だった医者にもサジ投げられたしね?」
と、笑顔を浮かべながら言った琢磨…
今度は、先日の悠が連れ去られる場面を魅せる…そのSNSには…
とある投稿者のコメントに…
『この女、知ってる…。TOWAって会社の社長の娘…』
その投稿を引き金に…、会社について…と、その社長の娘について…次々と投稿されていた…
「2人で、成宮の家に行った…って?? なんて、危険なこと…」
と、その日の夜…、瑞希と瑠樺は、雅人と共に、瑞希の父親・恭一のマンションに来ていた…
「そんな…言わなくても…、証拠、見つけてきたんだからさ〜! あのお姉さん、いなかったし…」
そぅ、あっけらかんと何の反省もなく…言ってのけた瑠樺に、雅人はなおも呆れる…
「なんかあったら、どうするんだよ?」
瑠樺は、【うるさいな〜】と、ボヤいて見せた…
「しかし、今回は何も無かった…としても、女の子2人だけで行くのは浅はかだったね」
と、雅人とは違い…冷静な口振りで言う恭一に、瑠樺は…肩をすくめる…
「でも、マンションの契約書と薬の説明書き!あったんです。これ、証拠になりますよね?
あと、マンションの保証人って人」
そぅ、2人の前に携帯で撮った画像と薬の錠剤を見せる…
その契約書を見た恭一…
「マンション…か…、そこに彼がいる…とは、言いきれないよね? 薬も…、本当に彼のお姉さんが飲ませていた…とは、私たちの仮説でしか過ぎない…。。
決定的な証拠にはならない…
しかし、この保証人は…、彼女のなに?」
と、納得している様子ではない恭一に…
「たふん、この姉さんのモト!婚約者?」
「お父さん、これじゃ何の証拠にもならないの?」
「そういうワケじゃない。音声データや画像データがあれば…という話だ。
しかし、マイスリーにリスパダールか…」
神妙な顔つきになった恭一に、瑞希は首を傾げる…
「どちらも、向精神薬だ。精神科の…不眠症患者に処方される…。躁鬱状態…という診断だろうね?
薬の入手先は、ここか…
しかし、これを彼に飲ませていた…となると、副作用もかなり強いけどな…
誰か、薬に詳しい人間が、そのことを伝えないと…一般人は知らない…と…」
恭一は、不安気な表情をしている瑞希に笑いかける…
「大丈夫。明日、彼のお父さんに会う約束したから…。今日、そのお父さんが経営している会社にも行ってみたけど…何かあったのかな? ちょっと、バタついてたけど…」
と、微かに不敵な笑みを浮かべている…、。恭一のその言葉に…
「私も行く!」
予想通り…とも、取れる瑞希の言葉に…、恭一はにこやかに笑いかける…
「そう言うと、思った。」
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その日の夜…。。自宅アパートに戻って来た瑞希…
アパートの部屋の前に、誰かがいることに気がついた…
「やっと、帰ってきた…瑞希ちゃん…!」
と、にこやかな笑みを浮かべる…琢磨だった…
瑞希は、何故この人が自分の部屋の前にいるのか…分からなかった…が、悠の姉の奈都子は、瑞希の自宅アパートを突き止めていた…と、予想はてぎた。。きっと、また何かよくないことだろう…と。
「何か…?」
そぅ、琢磨を睨みつけながら言った瑞希…
「そう、怖い顔しないで…。そろそろ…、あのお姉さんの弱みにたどり着くかな?と、思って…」
その琢磨の言葉に、瑞希は…何か偵察に来たのだろう…と、思った。
「ソレ、あなたに関係ありますか? 偵察に来たんでしょうけど…何も…」
琢磨は、瑞希の目の前にスマホの画像を見せる…そこには…。。部屋のベッドの上に横たわる悠の姿があった…
「…成宮くん…っ!」
すかさず、そのスマホを琢磨から奪い取ろうとする…が、力で適うはずがない…
琢磨は、瑞希に渡さないよう…スマホを高く掲げ…
「アイツは、とりあえず…無事。
それより…俺、決定的な証拠。持ってるよ…
例えば…、音声データ…とか…」
その琢磨の言葉に、瑞希は再び琢磨を睨みつける…。。何かある…と…
「あの、姉ちゃん。そろそろヤバいし…成宮の親父さんが愛想尽かしたら、完全にOUTだし。こんな画像、拡散されて炎上しちゃってたら…捕まるのも時間の問題
頼みの綱だった…主治医で婚約者だった医者にもサジ投げられたしね?」
と、笑顔を浮かべながら言った琢磨…
今度は、先日の悠が連れ去られる場面を魅せる…そのSNSには…
とある投稿者のコメントに…
『この女、知ってる…。TOWAって会社の社長の娘…』
その投稿を引き金に…、会社について…と、その社長の娘について…次々と投稿されていた…