~ジラソーレ・ひまわり~(礼文島から愛を込めて)
病院は、思ったよりも疲れたが、聡と匠も一生懸命手伝ってくれた。
男の子って普段はあまり接点はないのに、こういう時は頼りになると夏海は思った。
康介はもう話も出来たが、まだベッドからは起き上がれなかった。
子供達と看病の順番も決まり、少しだけど生活も落ち着いて来た。
《夏海、元気かい?僕はもう明日で終わるよ。やっと帰れる。夏海はどうした?》
《颯太、もう一ヵ月たつのね。私にはあっという間に感じるわ》
そういえば、体に突き刺さるような、暑い真夏の日差しが、窓から差し込んでいた。夏海は、庭を見て声をあげた。
「ひまわりだわ!」
《颯太、向日葵が咲いている!庭の向日葵が!》
《ほんとかい?夏海。》
《うん、今まで、庭を見る余裕なんてなかったの。でも今、颯太のLINEで思い出したように庭を見たら咲いていたわ》
《そうか、夏海はこの一ヵ月大変だったものね》
《うん、颯太…私向日葵を撮って見せてあげる。》
そう言うと、窓を開けてスマホをむけ向日葵を撮った。
《颯太、なかなか難しい、でも送るね。仕事終わったお祝い、それと誕生日祝い》
《ありがとう、嬉しいよ。誕生日覚えていたんだね。送られてきた向日葵見てるよ、綺麗な向日葵の花だ。上手く撮れているよ》
《ありがとう、明日気をつけて帰ってね。》
《うん、また連絡するよ。この向日葵、御主人にも見せてあげると良いよ。とても綺麗だから》
《うん、ありがとう。颯太》
優しい人。
夏海は、夕焼けで赤く染まる向日葵を、見つめていた。何故か涙が溢れてとまらなかった。
男の子って普段はあまり接点はないのに、こういう時は頼りになると夏海は思った。
康介はもう話も出来たが、まだベッドからは起き上がれなかった。
子供達と看病の順番も決まり、少しだけど生活も落ち着いて来た。
《夏海、元気かい?僕はもう明日で終わるよ。やっと帰れる。夏海はどうした?》
《颯太、もう一ヵ月たつのね。私にはあっという間に感じるわ》
そういえば、体に突き刺さるような、暑い真夏の日差しが、窓から差し込んでいた。夏海は、庭を見て声をあげた。
「ひまわりだわ!」
《颯太、向日葵が咲いている!庭の向日葵が!》
《ほんとかい?夏海。》
《うん、今まで、庭を見る余裕なんてなかったの。でも今、颯太のLINEで思い出したように庭を見たら咲いていたわ》
《そうか、夏海はこの一ヵ月大変だったものね》
《うん、颯太…私向日葵を撮って見せてあげる。》
そう言うと、窓を開けてスマホをむけ向日葵を撮った。
《颯太、なかなか難しい、でも送るね。仕事終わったお祝い、それと誕生日祝い》
《ありがとう、嬉しいよ。誕生日覚えていたんだね。送られてきた向日葵見てるよ、綺麗な向日葵の花だ。上手く撮れているよ》
《ありがとう、明日気をつけて帰ってね。》
《うん、また連絡するよ。この向日葵、御主人にも見せてあげると良いよ。とても綺麗だから》
《うん、ありがとう。颯太》
優しい人。
夏海は、夕焼けで赤く染まる向日葵を、見つめていた。何故か涙が溢れてとまらなかった。