~ジラソーレ・ひまわり~(礼文島から愛を込めて)
夜、匠が帰ると、夏海は話をどう切り出したら良いか戸惑った。
それを察して、聡が口を開いた。
「おい匠、昨日は母さん、心配してたんだぞ。父さんがこんな時に、お前は何やってんだよ。」
匠は、重い口を開いた。
「ごめんよ母さん。でも、美緒が風邪を引いてさ、子供も一人きりだろ。俺、居てやりたかったんだ。」
夏海は黙って聞いていたが、頷いてこう言った。
「わかったわ匠、母さんだって心細い気持ちわかるから。でもね、連絡くらいしてちょうだい。」
「わかったよ。俺が悪かった。母さんに心配かけて。」
「当たり前さ、まったく。」
聡が、口を尖らして言う。
夏海は、明日早いからと言って、寝室へ入った。
私だって、秘密がある。颯太との事は、子供達には言えない。
颯太からメールが来た。
《夏海、今日はおいしかったし、楽しかった。笑。》
《私もよ、颯太。あのね、颯太は匠と美緒さんが付き合ってるの、知ってたの?》
《夏海…、ごめん。言おうかどうか迷ってたんだ。でも、匠君の口から言ったほうが、良いと思ったんだ。夏海がそんなにショックを受けるなら、僕が事前に、言っておけば良かった…。》
《颯太…、匠は昨日の夜帰って来なかったの。メールも電話も繋がらないし、とても心配したの。》
《そうか、それは匠君が悪いね。僕も少し言っておかなきゃ》
《颯太…だってそれ言ったら、私達がこうしてメールしてるの、ばれちゃうじゃない。》
《そうか…、僕と夏海はメル友で…、拓海君達には言えない関係になるのかな…。やっぱり夏海は人妻だし、お母さんだしね…。でも、僕は夏海を一人の人間として好きだよ。そして、女性としても…。》
《颯太…私も颯太の事好きよ。颯ちゃんに会いたい。》
夏海は今、たまらなく颯太に会いたかった。
それを察して、聡が口を開いた。
「おい匠、昨日は母さん、心配してたんだぞ。父さんがこんな時に、お前は何やってんだよ。」
匠は、重い口を開いた。
「ごめんよ母さん。でも、美緒が風邪を引いてさ、子供も一人きりだろ。俺、居てやりたかったんだ。」
夏海は黙って聞いていたが、頷いてこう言った。
「わかったわ匠、母さんだって心細い気持ちわかるから。でもね、連絡くらいしてちょうだい。」
「わかったよ。俺が悪かった。母さんに心配かけて。」
「当たり前さ、まったく。」
聡が、口を尖らして言う。
夏海は、明日早いからと言って、寝室へ入った。
私だって、秘密がある。颯太との事は、子供達には言えない。
颯太からメールが来た。
《夏海、今日はおいしかったし、楽しかった。笑。》
《私もよ、颯太。あのね、颯太は匠と美緒さんが付き合ってるの、知ってたの?》
《夏海…、ごめん。言おうかどうか迷ってたんだ。でも、匠君の口から言ったほうが、良いと思ったんだ。夏海がそんなにショックを受けるなら、僕が事前に、言っておけば良かった…。》
《颯太…、匠は昨日の夜帰って来なかったの。メールも電話も繋がらないし、とても心配したの。》
《そうか、それは匠君が悪いね。僕も少し言っておかなきゃ》
《颯太…だってそれ言ったら、私達がこうしてメールしてるの、ばれちゃうじゃない。》
《そうか…、僕と夏海はメル友で…、拓海君達には言えない関係になるのかな…。やっぱり夏海は人妻だし、お母さんだしね…。でも、僕は夏海を一人の人間として好きだよ。そして、女性としても…。》
《颯太…私も颯太の事好きよ。颯ちゃんに会いたい。》
夏海は今、たまらなく颯太に会いたかった。