~ジラソーレ・ひまわり~(礼文島から愛を込めて)
颯太は、少しずつ回復してきた。次の朝には、お粥も少し口にした。
「夏海ありがとう、美味しい。ただのお粥が、こんなに…美味しいなんて。生きてて、良かった。」
颯太は、感激して言った。確かに、お粥も美味しかったが、夏海に食べさせて貰うのが嬉しかった。
「見えないのもいいかな…もう一口、あーん。笑。」
「もう、颯ちゃんたら。笑。」
颯太は、まだ知らなかった。傷が癒えれば、自分の目は見えるようになるんだと思っていた。
「夏海、笑ったね。僕は、決めた。夏海と…礼文へ行って、夏海の…手伝いをする。」
「颯ちゃん、私ももう離れたくない。治ったら一緒に礼文で暮らそう。」
二人は、幸せだった。
看護士が来て、明日の朝には颯太の兄が来ると伝えて来た。
「兄さん、明日来るのか…。」
「颯ちゃん、私ね…今日一度戻るわ。着替えもあるし、聡にも話して来るから。ごめんなさい。看護士さんにお願いしておくね。」
「そうか…夏海寂しいな。」
「ごめんなさい。明日また、戻って来るね。」
「夏海、いいんだよ。僕は…大丈夫さ。」
颯太は、夏海の声のするほうへ手を延ばした。そして、夏海の手を握った。
「夏海、いいんだよ。僕はここにいる。もう、どこへも行かない。」
「颯ちゃん。」
夏海は颯太の髪を撫でると、頬擦りして颯太の体温を感じた。そして、キスをした。
「あ、夏海…」
「なあに?颯ちゃん。」
「んー、もっと。笑。」
「もー、颯ちゃんたら。笑。」
「夏海、早く帰って来てね。」
「颯ちゃん、それだけ元気があれば安心だわ。笑。」
夏海はその日の最終便で、礼文に戻った。
「夏海ありがとう、美味しい。ただのお粥が、こんなに…美味しいなんて。生きてて、良かった。」
颯太は、感激して言った。確かに、お粥も美味しかったが、夏海に食べさせて貰うのが嬉しかった。
「見えないのもいいかな…もう一口、あーん。笑。」
「もう、颯ちゃんたら。笑。」
颯太は、まだ知らなかった。傷が癒えれば、自分の目は見えるようになるんだと思っていた。
「夏海、笑ったね。僕は、決めた。夏海と…礼文へ行って、夏海の…手伝いをする。」
「颯ちゃん、私ももう離れたくない。治ったら一緒に礼文で暮らそう。」
二人は、幸せだった。
看護士が来て、明日の朝には颯太の兄が来ると伝えて来た。
「兄さん、明日来るのか…。」
「颯ちゃん、私ね…今日一度戻るわ。着替えもあるし、聡にも話して来るから。ごめんなさい。看護士さんにお願いしておくね。」
「そうか…夏海寂しいな。」
「ごめんなさい。明日また、戻って来るね。」
「夏海、いいんだよ。僕は…大丈夫さ。」
颯太は、夏海の声のするほうへ手を延ばした。そして、夏海の手を握った。
「夏海、いいんだよ。僕はここにいる。もう、どこへも行かない。」
「颯ちゃん。」
夏海は颯太の髪を撫でると、頬擦りして颯太の体温を感じた。そして、キスをした。
「あ、夏海…」
「なあに?颯ちゃん。」
「んー、もっと。笑。」
「もー、颯ちゃんたら。笑。」
「夏海、早く帰って来てね。」
「颯ちゃん、それだけ元気があれば安心だわ。笑。」
夏海はその日の最終便で、礼文に戻った。