Last note〜特性を持つ者へ
駅近くの裏通りにある「Bar the Snake」。
俺はバイクを店の脇の方に停めて、
難波さんの到着を待った。
先程出発する時に、「走っていく。」なんて言ってたが、本当に彼のスタミナには感心する。
待っている間、店を見上げたりしていた。
看板にあの蛇のロゴが描いてある。
多分、夜になればネオンカラーに光るのだろう。
マッチケースを握りしめて店の前をウロウロしていると、"匂い"は突然に来た。
タバコの煙、
握手する男が2人…。
それは被害者の明部鉄郎と、
美作あきらだった…。
そして最後に、海沿いにある倉庫の映像がはいってきた後、
俺は我に返った…。
「やっぱりあの掲示板は…
あの2人のやり取りだったんだ。」
その時、難波さんの俺を呼ぶ声が聞こえた。
「その様子だと何か分かったのか?」
少しだけ息を切らす難波さんに安心した。
「被害者と美作あきらはここで出逢ったようです。何か…企んでるようでした。恐らく柊木姉妹の件でしょう。それから海沿いにある倉庫、何処か知りません?」
「海沿いか…矢崎さんに調べてもらおう。」
難波さんが電話で矢崎さんに頼むと、
頼られて嬉しそうな声が携帯から漏れて聞こえた。
ふと、その時俺はある物を見つけてしまった…。
Barの隅の鉄格子に、血痕があった。
梅雨で雨もよく降る為、流され切ってもおかしくはないのに。ただ昨日の夜は止んでいる時間が長かった。
つまり割と新しめの物だ。
「青山、ここはBarだ。酔っ払いが何か起こしてても不思議ぢゃないぞ?」
「難波さん…これ、あそこの脇道に続いてます。」
俺は、かすかな血痕を辿って脇道に入った。
俺はバイクを店の脇の方に停めて、
難波さんの到着を待った。
先程出発する時に、「走っていく。」なんて言ってたが、本当に彼のスタミナには感心する。
待っている間、店を見上げたりしていた。
看板にあの蛇のロゴが描いてある。
多分、夜になればネオンカラーに光るのだろう。
マッチケースを握りしめて店の前をウロウロしていると、"匂い"は突然に来た。
タバコの煙、
握手する男が2人…。
それは被害者の明部鉄郎と、
美作あきらだった…。
そして最後に、海沿いにある倉庫の映像がはいってきた後、
俺は我に返った…。
「やっぱりあの掲示板は…
あの2人のやり取りだったんだ。」
その時、難波さんの俺を呼ぶ声が聞こえた。
「その様子だと何か分かったのか?」
少しだけ息を切らす難波さんに安心した。
「被害者と美作あきらはここで出逢ったようです。何か…企んでるようでした。恐らく柊木姉妹の件でしょう。それから海沿いにある倉庫、何処か知りません?」
「海沿いか…矢崎さんに調べてもらおう。」
難波さんが電話で矢崎さんに頼むと、
頼られて嬉しそうな声が携帯から漏れて聞こえた。
ふと、その時俺はある物を見つけてしまった…。
Barの隅の鉄格子に、血痕があった。
梅雨で雨もよく降る為、流され切ってもおかしくはないのに。ただ昨日の夜は止んでいる時間が長かった。
つまり割と新しめの物だ。
「青山、ここはBarだ。酔っ払いが何か起こしてても不思議ぢゃないぞ?」
「難波さん…これ、あそこの脇道に続いてます。」
俺は、かすかな血痕を辿って脇道に入った。