俺と君の時間



「すみません、大丈夫ですか?」

「あ、こちらこそすみません、大丈夫です」

へへっと笑った顔が凄く可愛らしい。


「あ、そう言えば携帯──」

地面に落ちたんだった。


「──これですよね? どうぞ」


ぶつかった人が地図の画面が表示された携帯を差し出してくれる。

< 23 / 69 >

この作品をシェア

pagetop