俺と君の時間


「それは良かったです」


「だけど、山登るのは初めてだから...地図がないとそこに辿りつけないなぁって思ってたの」

「ん...?」

それって、携帯取り違えた時に瑠菜さんが地図開いてた理由...?


「優助くんと一緒に山登れるのは心強いな」


そう言って、俺の方を見つめる瑠菜さんにドキッとしてしまう。


──そういう時に俺の名前呼ぶのは反則だろ。


瑠菜さんは、こう...俺を急に惑わしてくると言うか突発的すぎて心の準備が追いつかない。

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