俺と君の時間

「あはは。優助くんはお世辞が上手だね」

「いやいや、本当ですって」

これは、信じてない感じだな。

「まぁ、そういうことにしておこうかな」

はにかみながらカメラから手を離す瑠菜さん。

「そうしてください。本当ですから」

念押しした後、止めていた足を動かし始める。

瑠菜さんが言ってた人物写真、俺も撮ってみようかな。
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