俺のものになってよ
「別に、思ってません!!」
「嘘だ〜!」
「う、嘘じゃないです!てか、あなた誰なんですか?」
そう言うと、目の前のチャラ男がぽかんとした顔をする。
え?なんかおかしい事言った?
「俺の事、知らないの?藤井ちゃん」
「いや、知りませんけど」
はっきりそう答えると、一瞬驚いた顔をしたあとハハッと笑いだした。
え?何…?
「いや〜、さすが藤井ちゃん。こりゃ湊も気に入るわけだね」
「湊って…青木くんのこと?知ってるの!?」
「知ってるも何も、俺ら幼なじみだし」
さも当たり前というような顔をして言われ、目を見開く。
え、幼なじみ!?
「え、青木くんと幼なじみなんですか!!!」