俺のものになってよ





────コツコツ



廊下には、あたしの歩く音とグラウンドで部活動をしている運動部の声が響いていた。





渡り廊下の突き当たりを曲がってすぐ側に、目的の資料室がある。





あとちょっと、そう思いながら歩くスピードを少しあげた時────







「────好きですっ!」





すぐ近くで、そんな声が聞こえた。









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