俺のものになってよ



「それに…あたしも芽依に隠してたことがあるから」



ふっとあたしから目を逸らし、小さく呟く。


「え…?隠してたこと?」


そう聞き返すと、こくんと頷き口を開く。



何だろうとその言葉を待つと



「実は…あたし、俊のことが好きなんだ」



「………えぇっ!?し、俊!?」



「ちょ、バカ!!うるさいってば聞こえちゃうでしょ!」



顔を赤くして焦りまくる美玖に驚きが隠せない。



う、嘘でしょ…。美玖が、俊を!?


全然知らなかった…



「い、いつから…?」



「うーん、一年の半ばくらいから?」


「それ結構前じゃん!」



意外な事実に目をカッと開く。


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