俺のものになってよ
結局、目は家を出る直前まで冷やしたけど、完璧には治らなくて
「ちょっと、それどうしたの!?」
「お前、ひでぇ顔だな」
教室に入った途端、美玖と俊にそんな事を言われる。
はぁ、さすがに今回は立ち直れなさそう…
あたしのただならぬ様子に気づき、二人も心配そうにこっちを見る。
「また王子となんかあったの?」
美玖の言葉に首だけを動かす。
「昨日、告白するつもりだったんでしょ?」
「はっ!?告白!?」
「ちょっと俊、うるさい」
告白…
するつもりだった。
ちゃんと好きだって、伝えるつもりだった。
だけど。