俺のものになってよ
「俺だって…お前に告ったときすげぇ怖かったよ」
ぽつりと、俊がそう言う。
「けど、言わなきゃなんも変わんねぇだろ?怖がって何もしないままずっと逃げ続けんのか?」
俊の言葉に、俯いていた顔を上げる。
「やらなきゃ何も変わらねえ。お前は、どうしたいんだよ」
俊は、真っ直ぐあたしに気持ちを伝えてくれた。
逃げずに向き合ってくれた。
「好きなら、ちゃんと好きだって言えよ」
「俊…」
その言葉に、瞳がかすかに潤む。