俺のものになってよ
* * *
「ねぇ、俺らと遊ばねぇ?」
「ちょっと付き合ってよ〜」
この状況は、なんだ。
あの後、走り出したはいいものの
青木くんの教室へ向かう途中、何故か変な二人組の男に絡まれ捕まってしまった。
なんなのこの人たち。
あたしは一刻も早くここを通りたいんだよ!!
「あの、通してもらってもいいですか…?」
そう言ってもなかなかどく気配がない。
ていうか、さっきからしつこいな…
「君、可愛いね。ちょっと俺らと遊ぶだけだからさぁ、一緒にどう?」
「いや、遠慮します…」
「んな事言わずにさ、ちょっとだけだから」
もう何を言っても無駄だと思い、無視して通り抜けようとした時
────パシッと手首を掴まれる。
「ちょっと、何するんですか…!?」
「つれねーな、ちょっとだけだからいいだろ?」
「やめてください…!大声出しますよ!」
「チッ、もう無理やり連れてこーぜ」
そう言って手首を思いっきり引っ張られる。