俺のものになってよ
それからというもの、坂本は毎日俺に話しかけるようになった。
「ねえ、青木くん!」
「ねぇってばー!」
「聞いてんの?おーい」
「…うるせぇな」
「やっと喋った!!」
毎時間俺の席に来ては話しかける。
それがうざくて無視し続けているにもかかわらず、本人は至って気にしていない様子だった。
なんでそこまで俺に関わる?
その答えはよくわからないままだった。
しかし、そんな俺たちの距離は少しずつ縮まって行った。