俺のものになってよ
些細なものだけど、青木くんからの初めてのプレゼントだ。
高価なものじゃなくたって、好きな人からならなんだって嬉しい。
パンダがやけに愛おしく感じる。
ぼーっと見つめていると、だんだんと眠気がやってくる。
ピコンッとスマホから音がして、横目でそれを見る。
《マジで!?ゆっくり休みなよ〜!》
《俺も楽しかった。熱あんの?大丈夫?早く治しなよ。風邪お大事に》
ふたりの返信を見て、返した後目を閉じるとゆっくりと白い世界に包まれる。
そのまま、夢の世界へと沈んで行った。