俺のものになってよ
『いやぁーーーーーー!!』
もう何度目かわからない悲鳴を耳で聞く。
なんであたし、抱きしめられてるんだ?
思考が停止し、体がピシッと固まる。
「俺は、藤井さんが好きだ」
頭の上からそんね甘い声が降ってくる。
もう何が何だかわからない。
青木くんのその言葉に泣いている子もいて、さらに大混乱。
え…泣くほど好きなのかこの人のこと。
昨日の女の子といい、なんかあたしめちゃめちゃ最低な人間すぎないか!?
いや、こんな嘘を平気で言うこの男の方がもっと最低だけどさ!