俺のものになってよ
不機嫌なあいつ
あれから青木くんと話を終え、朝のSHRが始まる5分前くらいに教室へ戻った。
ガラガラっと扉を開けると、一瞬シーンと静まり返りまたざわざわとしだす。
うわ…めっちゃ居ずらい…!!
肩を狭くしながら足を踏み出した時
「芽依!!どこ行ってたの!?」
美玖があたしの方へと走ってきて、ガッと肩を掴まれる。
「わっ、美玖!えっと…」
「ねえ、さっきの…王子と付き合ってるってほんとなの?」
美玖にそう尋ねられ、実は…と口を開こうとした時。あたしの後ろからガラガラっという音がして振り返る。
「おー、なんだお前らこんなとこで」
「なんだ、俊か…」
教室に入ってきたのは俊だった。