俺のものになってよ
「それより、王子のこと詳しく聞かせなさいよ!!」
「えっ、それは…また後でね!!」
「ちょ、待ちなさいよ芽依…!!」
美玖にそう言われ追いかけられるけど、ちょうどタイミングよく鐘がなり渋々席に戻って行った。
ごめんね、またちゃんと話すから…!
心の中でそう呟き、あたしも席に座る。
ちらりと斜め前にいる俊の方を見るけど、机に顔を伏せていて表情は見えない。
なんで怒ってたんだろ…機嫌悪かったのかな。
その理由もわからないまま、朝のSHRが始まった。