俺のものになってよ
結局不機嫌な理由は教えてくれないから、そのままスルーしてるけど。
昼休み中は二人から、主に美玖から質問攻撃をされていた。
「まあ別に…あたしは芽依が誰と付き合おうがいいんだけどさぁ。ちょっとくらい相談してくれてもよかったのに…あたし達友達じゃん?」
頬杖をつきながらちらりとあたしの方へ目を向けた美玖は、ぶすっとした顔でそう言った。
たしかに、この二人は何も知らないわけで。急に付き合ってましたって言われても戸惑うよね…。
「……ごめん」
目を伏せて、そう謝る。