俺のものになってよ
う、空気悪い…
「ご、ごめんね青木くん。昔からあんな奴でさ…」
「ふぅん、俺嫌いだわ。あーいうタイプ」
ニコッと笑ってそう言った青木くんの目は、尋常じゃないくらいに冷ややかだ。
こ、怖すぎるこの人…
「まあ、そこまで悪いやつじゃないんだけどさ…」
へへへ…と乾いた笑いをこぼすと
「あいつ、藤井さんの幼なじみだっけ?」
自分の席で、頬杖をつきながらイヤホンをつけている俊を見ながらそう言った青木くん。
「うん、そーだけど…?」
「…なるほどねぇ」
何故か納得したように呟いた青木くんは、すっとあたしの方を見る。