俺のものになってよ
嘘…本気、なの…?
「ずっと好きだった。芽依のことが…黙っててごめん」
そんなの、全然知らなかった…。
俊は、ずっとあたしのこと…?
「いや、あたしこそ…ごめん」
そう言うと、俊の顔が少し歪む。
「それって、どういうごめんなの」
「…え?」
「俺の気持ちに気づかなかったこと?それとも、応えられないって方のごめん?」
あたしを見つめる瞳が、少し揺れる。
その瞳にずきりと胸が痛む。
「ごめん、あたしは…俊のことそういう風に見れない」
あたしは、俊を幼なじみとしてしか接してこなかった。
今も昔も、それは変わらない。