俺のものになってよ
あたしの答えに、傷ついたように目を伏せる。
「なんで、青木なんだよ…」
「え…」
「俺は、ずっと芽依のこと思ってきたのに…なのに、あんな奴に…」
青木くんの名前にぴくりと肩が揺れる。
今更だけど、自分のついた嘘に後悔が押し寄せる。
あたし、今自分が最低だって思うよ。
「俺はっ…絶対あいつなんて認めない」
そんなことを思っていると、俊がそう言ってあたしの肩を掴む。
目の前が暗くなり、あたしの顔にふっと影を作る。
俊があたしの方へと顔を近づけてきて
「えっ、ちょっと…」
慌てて逃れようとするけど、がっちりと抑えられて動けない。
どうしよう…このままじゃっ…