俺のものになってよ
和解
はぁ、もうどうしよう…。
自分の部屋のベッドで、死んだように倒れ込む。
『────芽依が好きだ』
俊からの告白を思い出し、胸がズキリと痛む。
今までずっと一緒にいたけど、俊がそんなふうに思ってたなんて全く知らなかった。
『あんたって、ほんと鈍いよね』
『ほんと鈍いよね、藤井さんって』
今までの美玖や青木くんの言葉を思い出し、あたしってまじで鈍い馬鹿野郎だったんだって思い知らされる。
『────俺、最低だな』
さっきの俊の顔を思い出すだけで、胸が張り裂けそうなくらい痛い。