俺のものになってよ






「あんた…調子乗ってんじゃないわよっ!」



佐々木先輩があたしに向かって手を振り上げる。



やばい、ぶたれる!




そう思ってぎゅっと目をつぶると




「────────何してんの?」




目の前の光が閉ざされ、ふわりとそんな声が聞こえた。




…え?




「…っ、湊さ、ま…」




先輩が、驚いたように声を漏らす。




あたしを叩こうとした先輩の腕をつかみ、庇うように立っていたのは青木くんだった。






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