俺のものになってよ




今の青木くんは、みんなが知ってる“王子様”の彼じゃない。




「俺、あんたらみたいな女…────大っ嫌いなんだよね」




にっこり、恐ろしいくらい冷たい瞳でそう言った。




「もう二度と、この子に関わらないでもらえるかな?」



「っ、…」



青木くんのその言葉に、先輩達はスタスタと戻って行った。




こんなに怒った青木くんは、初めて見たかもしれない。




「はぁ…ねぇ、藤井さん」



「はっ、はい…」



少し低い声でそう言った青木くんに、少し身構える。




お、怒ってる…?



いつもよりオーラが黒い…!





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