俺のものになってよ



まさか、そこまで心配されるとは思ってなかった…。



頭を撫でられ、申し訳ない気持ちになると同時に心配されて嬉しいっていう不謹慎な気持ちがいりまじる。




「…なんだかんだで優しいよね、青木くんって」



そう言うと、ピタリとあたしを撫でていた手が止まる。


なんだろうと思い見上げると、あたしの手を見て固まっていた。




「藤井さん、それ…」


手を見ると、さっき突き飛ばされた時にできた傷だった。



「あ、大丈夫!!これくらいなんとも…」


「ごめん、俺のせいだよな」



そう言って目を伏せる青木くんにチクリと胸が痛む。


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