瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~
秋田君の顔が、近い。
吐息が、あたしの唇に触れる。
「はぁ? わけわかんないこと言わないでよね。ぜんぜん嬉しくないし幸せじゃないんですけど」
「お、ツンデレでた。「う、嬉しくなんて、ないんだからねっ」て感じ? 可愛い~」
「バカなの? とにかく、あたしアンタの彼女になんかならないからね! 大事な人がいるんだから」
あたしはせめてもの抵抗で、威勢のいい返事をする。
だけど、秋田君の瞳は揺るぎなくあたしを射る。
こんなヤツ、好きじゃないって思ってるのに。
心臓がいうことをきいてくれない。