瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~

卒業式のあと、なかなか一人にならない先輩にしびれをきらしてみんなの前で泣きながら告白したあたしを、先輩が笑って受け入れてくれた。

委員会でずっと妹とかペットみたいに可愛がってもらってたし、あたしの気持ちはもうバレバレだったみたいで、みんながこの香りの中であたしと先輩を茶化してめちゃめちゃ盛り上がった。

だから知らせを聞いた時も、まだそのお祭り騒ぎの余韻の中にいたんだ。

だって。
普通、信じられるわけがないよ。

告白して両想いになったその翌日、その相手が卒業旅行に向かう途中で死んでしまうなんて。


思い出したくないことを思い出して、足取りがふらつく。

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