瞳に太陽、胸に星 ～誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)～

「えっでも苗字とか学年とか……」
「俺のほうだけな、小っせー頃の育ちが悪くて。それが原因で親が離婚したんだよ。そんで同じ理由で学年が弟より一個下ってわけ」

あ、そういえば奈々がそんなこと言ってたな。

今はどうあれ、小さい頃に体が弱かったのは本当だったんだ。

「信じられないよ……こんなことって」
「俺も驚いてる。てか大切な人って、付き合ってたってこと？」
「……わかんない。あたしは、そう思いたいけどね」
「え、そんな何股もしてたのかよ。親父から聞いたキャラと違うぞ」
「アンタと一緒にしないでよ！　そうじゃなくって。卒業式に告白して、OKもらって、次の日、死んじゃったの。だから、付き合ってたって言えるのかどうか」
「なるほどな」