瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


下校時、真新しいクラスのみんなとの交流も後回しで、教室を出る先生を追いかけて質問を投げつけるように声を張った。

『先生! さっき入学式の案内をしてた放送って、誰ですか?』

保護者も生徒もみんなあたしを振り返ってた。

めちゃめちゃ恥ずかしいとは思ったけど、もう式の間も教室に来てからもそのことしか考えてなかったから。

先生はあたしの勢いにびっくりした様子で、だけど微笑んで、誰かはわからないけど放送委員だよと教えてくれた。

だから、委員会決めの日は迷わず放送委員に立候補したんだ。
これが、先輩とのはじまり……

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