瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


「桐野の話。花火のとき、告られた」
「あ」
「付き合ってみることに、したから」
「そ、そうなんだ! よかったじゃん、おめでとう!」

やっぱり、そういうことになってたんだ。
よかった、そこはホントによかった。
だけど。

「ごめん、ちとせが悩んでるときに、私」
「ううん、いいのいいの。実はあたし、桐野に奈々を誘って欲しいって、頼まれてたんだよね」
「えっ、そうなの? なんだ、そっかぁ。……ちとせもさ」
「ん」
「普通の恋、しようよ。アイドルなんて、しかもあんな人気あるパルなんて、絶対ちとせが辛い思いするだけだよ」
「そ、だね……うん、そうだね」
< 222 / 503 >

この作品をシェア

pagetop