瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~
「ちとせはさ、無理に、とは言わないけど、もう忘れたほうがいいよ。私たちまだ高一になったばっかりなんだから、楽しまなきゃ、高崎先輩だってそう思ってるハズだよ」
遠慮がちにあたしを上目遣いでみながら奈々が苦く笑った。
「わかってるよ、そんなこと。だからって急には無理」
あたしはその祈るような目から視線をずらして、小さく首を横に振った。
「……まあ、そりゃそうだよね。ごめん。あんまり似てて、勝手にテンション上がっちゃった」
「ううん。奈々の気持ち、わかるから。ありがとね。でも、ホントごめん」
「ちとせに謝られたら本当に困るって! もう言わないから、ちとせのペースで、ね!」
「奈々、ありがとね」