瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


「ところで最近学校とかはどう? 高校生活エンジョイしてる?」
「あー。なんか、空気読めない発言しちゃって、クラスでハブられてます」

キノコさんの安心感と、魔法にかかった解放感で、あたしはクラスの女子とのことを少し、話した。

「ああ、まあ人気商売だものね。お客さんは好きなこと言うわよ。気にしてたらこの業界で生きていけないわ。でもねぇ」
「はい」
「あの子、ちとせちゃんにそんなこと言ってもらえて、嬉しかったと思うわよ」
「そうでしょうか……」

あたしは、別に秋田君をかばおうとしてだけの気持ちで言ったわけじゃなくって、自分の嫌な部分をどうにかしたくて必死だったから、それが秋田君のためになったかなんて、考えてもみなかった。

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