瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


「そぉよー。それにね、誰でもいいからお友達がほしいとか、空気読んで嫌われないようにとか変な気まわしてるほうが結局のところ後でみーんなに嫌われるのよ」
「え?」

キノコさんが、鏡のなかのあたしと目を合わせて、微笑んだ。

「だってそんなのお友達に失礼でしょ、カレシに置き換えて逆に考えてごらんなさいな。誰でもいいから彼女欲しいんで付き合ってくださぁ~い、なんて言われて、ちとせちゃん付き合いたいと思う?」
「あっ」
「ね、そういうこと。かならずちとせちゃんを受け入れてくれる人はいるわ。世の中ね、自分の思ったこと言って百人中一人がいいねくれたらもうそれは御の字なのよ。もっと好きに、自由にやんなさい」
「は、はいっ! ありがとうございます!」

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