瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


「ホラ、アタシを見なさいな。こんなに女装の似合わないオカマでも、立派に胸張って生きてるのよ!」
「あ、あははは」


ここは笑うとこなのか、そうじゃないのか、ちょっと戸惑って、変な笑いになってしまって。
そしたら、

「笑うんじゃないわよ! 冗談よ、もっと笑いなさい、そのほうが可愛いんだから」

そう言って、キノコさんが男の人みたいにがははと笑った。

つられて、鏡の中のあたしも、笑ってる。

あたし、今日ここに来て、ホントに良かった。

< 275 / 503 >

この作品をシェア

pagetop