瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


「お嬢さん、そんなに泣かないで」
「え……」
「着の身着のまま、よっぽど慌てて来たんでしょ。大好きなんだねぇ」
「あ……」

あたし、自分で気付かないうちに、泣いてた。

こんなにぼろぼろ大粒の涙が頬を伝ってるのに、気付かなかったなんて。

「ご、ごめんなさい、もう、帰ります」

全部が無駄だった。
結局、
本人からの連絡を待つか、報道が先か。
あたしが真実を知るすべはここにないんだ。

そう、諦めかけたとき、
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