瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


「あれ? もしかして心配した?」

いつもの、ニヤニヤした声が、
頭の上から降ってきた。

涙が、止まらない。
こんなところで、
こんなニヤついたやつのために流す涙なんて、ないのに。

「ばっ、心配なんかっ、ク、クラスメイトなんだから、心配くらいするでしょっ……」
「へえぇ、クラスメイトが心配で、遠路はるばる、パジャマでねぇ」
「パジャマじゃない! 部屋着! これぐらい、近所だよ、近所!」
「へえ~、ふぅ~ん、そっか、そっかぁ」

ムカつく!
心配したぶん、余計ムカつく!

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